■「流通の目詰まり」と現場から上がる悲鳴
玉木氏は、政府の発表に対して、「正確に言うと、全体の量としては来年1月まで備蓄等で足りるのだろう。しかし、各業者が先を見据えて少しずつ在庫を抱えようとするだけで、足し合わせると大きな変化になってしまう。お米の時と同じで、量はあっても流通で『目詰まり』が起きている。もう少し解像度を上げて丁寧に対応することが必要だ」と語る。
石油化学アドバイザーで、クリークス代表の小川浩之氏は、プラスチック原料となる「ナフサ」の現状について、「6割が輸入で、中東からの供給が途絶したため代替品を探している。メーカーは大元のナフサを原料とする基礎製品の生産をある程度落としている。4月からは医療用や食品包装などを優先し、それ以外のところを少し減らすような動きが出ている。現実的には本当に厳しい状況だ」と解説。
さらに、「今回の値上げはかつてない幅であり、契約済みで価格転嫁できない業者は厳しい。元の状態に戻るには、終結宣言後も1年近くはかかるのではないか」と予測した。
■構造的な転換と「節約モード」への判断
