■「母を捨てたい」追い詰められた16年間
石橋さんには3つ離れた姉がいるが、既に嫁いでおり、介護の大部分は一人きりであった。ワンオペでは働くことが難しく、さらに家は賃貸。姉からお金の工面はあったものの、母親の年金に頼るしかなく、生活は苦しかった。
排泄介助に追われ、その後は食事作り。番組スタッフが「美味しいですか?」と尋ねると、トキ子さんは「美味しいよ」と答えた。スタッフが「嬉しいですね、作ってくれて」と返すと、トキ子さんは「そう…?」と反応した。
終わりの見えない日々に「母を捨てる。それがもし何の罪にもならないのであれば、私は母を捨てたい」という言葉も漏らしていた。
■待っていたのは“抜け殻”のような日々
