■待っていたのは“抜け殻”のような日々
心身ともに追い詰められていたが、その後、トキ子さんは施設に入り、2年前に亡くなった。長く続いた母の介護が、終わりを迎えたことに「ぶっちゃけ、ちょっとほっとした。若い頃に解放されたかった。せめてあと10年早かったら、もっと違っただろうなとは思う」と語った。
費やした時間は16年。気づけば48歳になっていた。それでも、ようやく自分の時間が持てるはずであったが、その後体調を崩し、医師からうつ病と診断された。再就職は思うようにいかず、現在は生活保護を受給している。
結婚など考える余裕もなく、頼れる人もいない。今、人と関わる機会はほとんどない。 「私、生きてられるのかなっていう不安もある。いてもいなくてもいいよねって。抜け殻っていうか、虚ろっていうか、空っぽっていうか、そんな感じで。あ〜もうなんか全然だめだわぁ」。
介護を終え、残ったものは何もない。「『それはあなたが選んだ自分の選択でしょ』と言われても仕方ないとは思う」と、静かに胸の内を語った。
(『ABEMA Prime』より)
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