■生活保護から抜け出すことの難しさ
そもそも生活保護の支給額は、「最低生活費−収入=支給額」で算出される。うさぎさんのケースでは、バイト代が5~6万円(月)だが、控除額月1.5万円以上働くと、約9割が保護費から減額されてしまう。社会とのつながりのためバイトしているが、他の人たちは「1.5万円の壁」で働き控えもあるのが実情だ。
佐々木氏は、「1万5000円程度しか残らない。段階がないため、20万円ほど稼いでしまうと停止になる。本来なら働いた分は貯蓄して、抜けられるようにしたいが、そういう制度になっていない。アクティブに働くか、ちょぼちょぼかのどちらかになる」と補足する。
生活保護で13万円もらえていても、月収13万円になるとゼロになる。「若い人は13万円で暮らすのは無理だ。飲みたいし、遊びたい」。解決策として「就労したら、その分ためられる」といった制度を提案し、「まっとうな人が多いのが大前提だが、抜け出すことに報われない状況がある。若い人が働きたいと言っても、ほぼ他の制度は役に立たず、生活保護に流れていく」とした。
nodenceさんは「沈み込む時期と、回復期を繰り返している。徐々に増やしていかないとと思うが、実態としては抜け出しにくい。治りかけたが、ショートしてしまい、下がり気味の現状だ」と明かす。「就労となると、医師の許可が必要で、探すのも大変だ。空白期間やうつ病で雇いづらいという話も聞く」
うさぎさんは「飲食店のアルバイトをしているが、医師から就労許可が出ていない。ケースワーカーから就労指導があるが、主治医から許可が出ていない人が大半だと思う」と身の上を語る。
■社会復帰へのキーアイテムは「スマホ」
