一瞬の判断が勝負を分けた。スープラ同士による“ルーキーvs王者”の攻防、わずかなライン選択が優勝を左右した攻防の舞台裏をチームメートと大物レーシングドライバーが明かした。
スーパーGTの2026シーズン開幕戦「2026 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝。レースは37周目、3位を走るTGR TEAM Deloitte TOM’S(#37 GR Supra)の笹原右京の背後で、TGR TEAM KeePer CERUMO(#38 GR Supra)の小林利徠斗は攻めきれずにいた。
ペースを上げられない小林の背後からは、GT500クラス3年連続王者のTGR TEAM au TOM’S(#36 GR Supra)坪井翔が猛然と迫る。
アウト側から仕掛ける坪井は、テールトゥノーズでプレッシャーをかけ続け、小林がわずかに右へ外れてスペースを作った瞬間、マシンのノーズを差し込む。小林もすかさずブロックに入るが、塞ぎきれずサイドバイサイドに。小林が前方のGT300車両をかわそうと右にラインをずらすと、坪井は前を行く37号車とGT300車両の間に空いたスペースへ車体をねじ込み、見事オーバーテイクに成功した。
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