■無理心中を装った殺人か…施設に3年間潜伏していた内縁の夫
警察によると、3月10日、福岡県内の母子生活支援施設の居室で、30歳の母親と4歳の長女、3歳の次女が倒れているのを施設職員が発見した。娘2人は搬送先の病院で死亡し、母親も首にけがをしていたが命に別状はなかったという。
これについて福岡県警は会見で次のように述べている。
「無理心中を装った2人のお子さんに対する殺人事件であるという可能性が視野に入っている」
警察は22日、4歳の長女の首を電気コードで絞めつけたり、刃物で切りつけたりして窒息させ殺害したとして、30歳の母親を殺人の疑いで逮捕した。警察の調べに「間違いありません」と容疑を認めていて、逮捕前の任意の調べでは次女の殺害もほのめかしていたという。
また、3月の事件の2日後には、内縁の夫(33)がけがをした母親を保護せず置き去りにしたとして、保護責任者遺棄の疑いで逮捕された。
逮捕された内縁の夫(33)は、この母子生活支援施設の居室に3年前から潜伏して住んでいたとみられている。両容疑者の説明から、内縁の夫は3年間の間に居室を出たのは1度だけで、母親らが不在の際には明かりやエアコンもつけず、トイレも流さずに潜んでいたとみられる。内縁の夫は「保護責任者遺棄にはあたらない」と容疑を否認しているという。
児童虐待をなくすための有志チーム「こどものいのちはこどものもの」で活動する犬山氏は、この事件について次のように語った。
「まず本当にこの子どもたちを救えなかったのかという観点で、保育園などに通っていたと思うが、SOSを社会が見つけられなかったのかについては本当に悔しい点。また、心中を装ったとあるが、心中自体が子どもの権利を無視して勝手に殺すという意味で虐待死なのではないかと私は思っている、どのような理由があっても許されるものではない。さらに、今までいろいろな事件を聞いてきた中でも、内縁の夫が保護施設に潜伏していたというのは初めて聞いてすごく驚いたところだ」
「母子生活支援施設はDV被害者専門の施設ではない」加害者の執着と被害者保護の難しさ
