生きづらさ解消?好きを伸ばす?ギフテッド支援に必要なコトとは ひろゆき氏「不得意なことをやらなくていい環境作り」

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■IQテストの意味は

IQ分布
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 議論の焦点の一つとなったのが、文科省が今回の指針において「IQで測らない」と決めている点だ。これに対し、ひろゆき氏は選別手法について疑問を呈した。

 「ギフテッドだと言われるレベルの人や、あるいは発達障害でもいろいろなバリエーションや方向性がある中で、ギフテッドスクールに入れたからといって、幸せに暮らせないグループもいる。しっかりテストをして、この子はどのグループに合うかを調べて、きちんと分けないといけない」。

 その上で、IQテストについては一定の効果と、その重要性を語る。

 「健康診断でも、体重だけで健康かどうかはわからないが、それでも体重を測ることは重要だ。IQテストも、それだけではわからないが、そのテストによってわかる可能性もある。テストをやらない理由にならないと思う」。

 これに対し小林氏は、知能検査の現場における負担や、定義の難しさを挙げた。

 「(支援対象を)IQで測らないと決めている理由は2つある。1つは、IQだけでは測れないことがたくさんあること。もう1つは、今一般的に行われているIQのテストがWISC(ウィスク)というものだが、これがものすごく時間とお金がかかり、全員に実施するのがなかなか難しい」。

 パブリックテクノロジーズ取締役CTO・Tehu氏は、基準をあえて明確にしないことの意義も示す。

 「ある程度、スクリーニングをした方がいいと思うが、日本はIQ信仰がものすごい。たとえばIQが何年生で何以上はこっちのコース、というわかりやすい基準が設けられてしまっていいものか。シンガポールには『ギフテッド塾』というものまであり、神から与えられたはずのギフテッドを、後天的に鍛えようとまでしている。あえて基準を設けずに曖昧にしておくことの意味もあるのかなと思う」。

 こうした中、長野県では5年ほど前から先行的な取り組みが行われている。小林氏はその成果について次のように紹介した。

 「信州大学の学生や大学院生と、小学生・中学生をマッチングすることをしている。結果としては、95%の子どもたちが、自己肯定感が上がったという。今まで周りと話が合わない、学校の先生からも評価されないことが多かった中、これによって自己肯定感が上がったということだ。今まで満たされてこなかった知的好奇心が満たされ、学ぶことが楽しくなったという感想が出てくるので、ある程度ポジティブな成果が出てきていると思う。ただし、まだまだこの分野は研究も実践も少なく、私たちも含めてまだ研究途中だ」。

■「認知機能」をどう伸ばすか、今後の展望
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