5割超が喜怒哀楽をあえて出さない?感情ミュート社会「出さない方が楽」「最後に泣いたの覚えていない」

ABEMA Prime
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■感情の出し方は多様であって良い 

松井博代氏
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 調査によると「感情ミュート」を実践する人は56%に上る。博報堂生活総合研究所の松井博代氏は背景にある3つの変化を説明した。1つ目は労働環境の変化だ。対人労働の増加により、負の感情が招く衝突や損失を避けることが、円滑な社会生活の処世術となっている。2つ目は人間関係の変化で、SNSの普及により可視化された「相手を傷つけるリスク」や「自身への批判」を回避する狙いがある。3つ目は効率思考だ。感情の表出に伴う心的労力や時間を「対話コストが高い」と捉え、省エネ化が進んでいる。

 一方で、相手に対しては「気持ちを出してほしい」と望む人が6割を超えている。これについては「自分はリスクを取りたくないが、相手がどう思っているのかを探るのは大変なこと。素直に出してくれると嬉しい、という寂しさを感じている側面もあるのではないか」と推察した。 

 また、SNS上でスタンプやネットミームを用いて感情を表現する人が多い点について、「自分の言葉で言うと責任が重すぎるが、既存のフレームを使うことで責任が軽くなり、出しやすくなる。自分オリジナルの感情を対面で出すのは難しいが、テキストコミュニケーションではニュアンスを追加しやすい」との見方を示した。

 ユイさんも対面では感情が出にくいものの「テキストや絵文字は使える」。そして今後の生き方については、「嬉しい、楽しいは出したい」「明日から1つずつ声に出していこうと思う」と前向きな姿勢を見せた。

 松井氏は「感情の持ち方や扱い方、出し方はもっと多様であって良い。ユイさんのように、表に出ていないが感じていないわけではないのも1つの表現だ。面白ければ笑わなきゃいけないといった風にならない方がいい」とした。

(『ABEMA Prime』より)

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