トランプ大統領はなぜ狙われる?「レーガン暗殺未遂とは決定的に違う」南北戦争の再燃、アメリカの分断を国際政治学者が解説

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 トランプ氏が襲われたワシントンのヒルトンホテルは、ホワイトハウスからも近く、政治家、記者、外交関係者が集まる、アメリカ政治の表舞台。実は今から45年前にも、ここで事件が起きていた。

 1981年3月30日。当時のロナルド・レーガン大統領は、このワシントン・ヒルトンでの演説を終え、ホテルを出ようとしていた。その直後、群衆の中から男が発砲。レーガン大統領は銃弾を受け、一時は命の危険にさらされた。レーガン氏が撃たれたあのホテルで、今度はトランプ氏が狙われた。

 45年前の事件を知る、国際政治学者の舛添要一氏は、レーガン氏の暗殺未遂と今回の事件には、決定的な違いがあると見る。「レーガン氏の時は、今ほどアメリカが2つに分かれていなかった。今回のトランプ氏への暗殺未遂は、はるかに政治的な色が濃い」。レーガンを撃った男は、政治思想よりも、個人的な動機が強かったとされる。

 一方、今回のアレン容疑者は、トランプ政権の高官を狙ったとされている。同じ大統領暗殺未遂でも、レーガンの時代とトランプの時代では、アメリカ社会の分断の深さが違う。トランプ氏は言う。「ホワイトハウス内に軍事的に極秘の宴会場があれば、このような事態は起きなかった」。

 それにしてもなぜ、ここまで狙われるのか。記者からの「なぜあなたに繰り返し起こる?」との問いに、トランプ氏は「私は暗殺事件について勉強した。最も影響力のある人々、最も大きな成果を上げている人々、例えばリンカーン元大統領などが、このようなことを経験し、暗殺されている。しかし最も多くのことを成し遂げ、最大の影響力を持つ者こそが標的となる」と返した。

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