将棋の第74期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦が5月12日、東京・将棋会館で行われ、藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、23)と斎藤明日斗六段(27)の対局が始まった。前王座の藤井竜王・名人にとっては、王座復位へ向けた重要な初戦。一方の斎藤六段は、現タイトルホルダーである“弟弟子”伊藤匠王座(叡王、23)への挑戦権獲得に燃えている。注目の一戦は、振り駒で藤井竜王・名人の先手番に決定した。
藤井竜王・名人は、2023年度の第71期王座戦五番勝負で当時の永瀬拓矢王座に挑戦。名誉王座獲得がかかった永瀬王座(当時)とのフルセットの死闘を制してタイトルを奪取し、前人未到の「八冠独占」を達成して社会現象を巻き起こした。翌72期は永瀬九段のリターンマッチを3勝0敗のストレートで退け2連覇を飾ったものの、記憶に新しい前期・第73期では伊藤叡王の挑戦を受け、フルセットにもつれ込む激闘の末に敗れ失冠。今期は前王座として、リターンマッチを目指す戦いとなる。実力者揃いの過酷なトーナメントを勝ち抜き、再び五番勝負の舞台へ帰還できるか、将棋界内外から大きな注目が集まっている。
対する斎藤六段は、今期が2年連続3回目の挑戦者決定トーナメント進出。今期の二次予選では長谷部浩平五段、本田奎六段、そして佐々木勇気八段という強敵たちを次々と撃破し、本戦への切符を手にした。斎藤六段にとって、今期の王座戦には特別な思い入れがある。現在のタイトルホルダーである伊藤王座は、自身と同じ宮田利男八段門下。大舞台での“弟弟子”とのタイトル戦激突を強く望んでおり、頂点へ向けたモチベーションは最高潮に達している。
両者は過去に3回の対戦があり、これまではすべて藤井竜王・名人が勝利を収めている。藤井竜王・名人が前王座の貫禄を見せて初戦を突破するのか、それとも悲願を抱く斎藤六段が絶対王者の壁を打ち破るのか。
持ち時間は各5時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





