米中首脳会談 トランプ氏と習近平氏は「台湾」をどう語るか 識者たちも警戒心強める アメリカが譲歩した“密約の歴史”も

ABEMA Prime
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■イラン情勢と中国の外交カード

中国が求めるものは
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 緊迫するイラン情勢についても、米中首脳会談の重要な論点となる。トランプ氏は「第一にイランについてじっくり話したい」と述べる一方で、「イランは我々が完全に掌握している」と強気な姿勢も見せている。中国側の立場について、ひろゆき氏は次のように指摘した。

 「イランに関しては、中国の武器を使っているとか、陸路で石油をイランから中国に持っていけたりするので、そこをシャットアウトしてしまうとイランも困る。イランに対して対処をしようというのが、中国側として1つ、アメリカに譲歩できるものだ」。

 峯村氏は、中東における中国の影響力と、今回の会談での立ち回りを予想する。

 「中国にとってみれば、イランはずっと、対アメリカに対して一番強力な外交カードと言われてきたので、これはフルで使ってくるだろう。実際にも、仲裁に入っていると言われるパキスタンはパペット(操り人形)で、裏で動かしているのは中国。この仲裁がうまくいけば、トランプ氏も『ありがとう、習近平はいい奴だ』となる」。

 パックン氏はイラン側の事情を考慮し、事態は容易には動かないと見る。

 「中国はたぶん協力すると思う。ただしイラン政権も、自分たちの条件が満たされないままは、休戦には持ち込まないと思う。アメリカは中間選挙もあるし、内政、国民の民意を意識しなければいけないが、中国にもイランにも、それはない。国民が苦しんでいても、体制転換を求められたら絶対に応えない。だから結局、アメリカが事実上の降伏というか、イランが条件を飲むまでは対立が進むと思う」。

 議論の終盤、日本への影響について井形氏と峯村氏は強い危機感を示した。

 井形氏は「台湾について何か譲歩されると、台湾だけではなく日本も困るし、アメリカと同盟を組んでいる国がみんな、本当にアメリカを信じられるのかとなってしまう。日本及びアメリカの同盟国はみんなトランプ氏に対して、いくらでもディールしていいが、台湾は切っていいチップではないと強く働きかけているはずだ」と述べる。

 また峯村氏も「中国の立場から見ると、一番面倒くさいと思っているのはアメリカとアメリカの同盟国。これを切り崩す一番のカードが台湾だと思えば、意地でも取りに行く。一気にドミノ倒しのように日本との同盟も揺らぐとなると、中国が一気にオセロみたいに全部ひっくり返せるわけだから、台湾にこだわっている」。

 ひろゆき氏は、今回の会談については、中国有利に進むとして議論を締めくくった。

 「トランプ氏が、中国に厳しいことをする道はない気がするし、どちらかというと中国の『勝ち確』な気がする。中国に強く出られないという結論だとすれば、中国がどう喜ぶかということになり、やはり台湾に関する何かを渡すことになると思う。それは台湾の人も分かっているだろうし、『台湾有事は日本有事』と言っていた日本政府は、その時どうするのか」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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