
ENEOSグループの超大型タンカーは、位置情報が消えてから48時間後に突如海峡の外に現れましたが、何があったのでしょうか。
ENEOS 巨大タンカー通過
茂木敏充外務大臣
「本日、ペルシャ湾に滞留していた日本関係船舶が、ホルムズ海峡を通過してペルシャ湾外に退避した。通航料は支払っていない」(14日)
「出光丸」に続きまた一隻、日本のタンカーが海峡を通過しました。
ENEOSホールディングス 宮田知秀社長
「安全な通過が実現できたことをENEOSグループとして大変喜ばしく思っている。順調に航海が進めば、日本には5月末から6月初旬に到着の見込み」
日本人4人が乗船しているエネオスエンデバーは、超大型のタンカーで、パナマ船籍です。
2月下旬に積み込んだクウェート産の原油120万バレルと、UAE=アラブ首長国連邦産の原油70万バレルを積んでいます。合わせて190万バレルは、日本国内で1日に必要な原油量のおよそ9割にあたります。
位置情報突如途切れる
エネオスエンデバーの位置情報が、突如途切れたのは、日本時間12日午前5時ごろのことでした。
東京大学大学院 渡邉英徳教授
「これが最後の信号。日本時間だと5月12日。このペルシャ湾側で信号を出したのが最後で、突然日本時間(きのう)朝になってここに出現した」
急転直下の動きがあったのは48時間後の14日午前5時ごろ。海峡を越えたオマーン湾で位置情報が突如現れたのです。
ルートは明らかになっていませんが、空白の2日間を経て、海峡を通過したのは間違いありません。
高市早苗総理大臣はXにこう投稿しています。
「私からペゼシュキアン大統領への直接の働きかけを行ってきたほか、茂木外務大臣を中心に現地の大使館を含めてさまざまな調整を行ってきました」
渡邉教授によりますと、海峡付近では、イランからの攻撃を避けるために周辺国が強力な妨害電波を出していて位置情報が消える事態も起きているそうです。
渡邉教授
「GPSジャミング(妨害電波)で見えなくなっていた時間帯と、(タンカーが)安全を確保するため信号を切った時間帯、両方が組み合わさった状態でホルムズ海峡を抜けてきたと考える。日本の船はかなりルールを守って航行する。(信号を切るのは)珍しい」
通過を認めたイランはこうコメントしています。
イラン国営放送
「覚えておいてほしいのですが、日本はアメリカの対イラン制裁に最も従順な国の一つです。日本は少なくとも4700億円のイラン資産を凍結していて、日本では一部のイラン人留学生が銀行口座を開設することすら認められていません」
(2026年5月15日放送分より)
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