一度目の取組では、土俵際まで寄って出た藤青雲に対し、熱海富士が体をひらりと右に開きながら突き落とし。軍配は藤青雲に上がったものの物言いがつき、協議の結果「同体」とみなされて取り直しとなった。二度目の立ち合い、藤青雲に左の前みつを取られた熱海富士だったが、197キロの巨漢を生かした圧倒的な出足でお構いなしに前へ出ると、一気の電車道で寄り切った。
ABEMA解説を務めた元幕内・大碇の甲山親方は「気持ちは決まっていた。先程の相撲内容が悪かったので『あぁ、前に出てなかったな』と。前に出ることで相手の左前みつからの攻めを封じると。先程の相撲が生きた。反省できたんでしょうね。この一瞬の間にね」と称賛した。
さらに熱海富士の出足にも触れ「ブルドーザーのようなね、前に出る。これが熱海富士の最近の良いところ。これだけの馬力で前に出てこられると…成す術なしですよね」と続けた。
緊迫の取直しの直前には、熱海富士らしさも。仕切り直前にまいた塩がまけておらず、というか右手の中に塩が残っておらず(最終的に土俵にまく前、右、左に手を動かすルーティン動作で塩が落ち切ってしまい)“エア塩まき”状態になると、「え?」「んっ?」といったように自らの右手に視線を落とす一幕も。取組後には懸賞の受け取り方についても反響が寄せられていたが、いずれも熱海富士の人気の理由が垣間見える一コマだったといえる。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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