そんな背景もあり、獅童が歌舞伎を始める際には「『やるのは自由だけど自分は歌舞伎の世界の人間ではないので、手助けすることはできないよ』というようなことを言ってましたね。なので初舞台から、ずっと僕の舞台見たことなかったんですよ」と語った。
しかし「主役をやらせていただけるようになって、ある時幕が開いたら、まだ僕は何もしてないのにものすごい勢いで拍手する方がいらっしゃったんで。随分熱心なファンの方なんだなと思って見たら、うちの父だったんですよね」と衝撃のエピソードを披露。
「主役をやるようになってから、隣に座っていらっしゃるお客様にも『あれはうちのせがれなんだよ』って自慢するような、可愛い父でしたね」と話すと、黒柳も大爆笑。
黒柳が「お父様も、やめちゃったってことにやっぱり悔いがあったのかしら?それは」と推し量ると、獅童も「まあ、そうですね…私が歌舞伎役者をやっていく上でなかなか役がつかなかった時なんかは、そういったジレンマみたいなものは、あったかもしれないですね」と亡き父に思いを馳せた。
(『徹子の部屋』より)

