『地球の歩き方』国内版が引き起こした“奇跡のV字回復” コロナ禍での売り上げ95%減→読者の声を信じたディープすぎる出版戦略の裏側

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 国内版シリーズの累計は128万部(2025年時点)。経営危機からの、奇跡のV字回復。なぜここまで、国内版に振り切れたのか。

「最初8割ぐらい地元で売れるが、だんだん(地元以外にも)バランスがならされていく。地元の書店さんが最初多く注文してくれるので。意外に知らないこと、歴史や文化など、地元の方が地元の魅力を再発見してもらうところを軸に、私たちもよりディープな情報を載せていこうと。(情報が多くて)何を削るかが一番大変になってきます」(由良編集長)

 いま、さいたま市の「あるあるネタ」や「表紙案」がネットで公募されている。これも実は『地球の歩き方』の伝統だった。

「海外版で、昔は投稿用紙が付いていて、読者の皆様が手書きの投稿を郵送で送ってくれていた。今はそれがオンラインに変わり、旅をした皆さんの情報を載せている。本1冊で基本情報がわかるという意味では案外タイパがいいのではと」(由良編集長)

 元『週刊SPA!』副編集長・田辺健二氏は「由緒ある『地球の歩き方』の手法でその地域を取材するとこんなガイド本ができる、というのは国内ガイド本の新潮流になりつつある。新たな地方創生ビジネスにも繋がる見事な出版戦略だと思います」と分析する。

 1冊に平均1年から1年半をかけ、全国を塗りつぶし続ける『地球の歩き方』。1冊作り終えるたびに編集長の中で変わるものがあるという。

「どれも知らないことだらけで、『こんなに日本のことを自分は知らなかったんだな』って。すごく面白いですよね。『今度の土日に行ってみよう』みたいな。気軽な感じで行けるのも国内版のいいところだなと思います」(由良編集長)

 今回取材をした田辺氏は「『地球の歩き方』はくまなく歩いて取材をしていて、地方ならアパートを借りることもあり、そうやって1年かけて作っている。相当な取材をしている」と裏話を明かした。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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