現役医学生棋士である獺ヶ口笑保人四段(26)によると、盤の前でここまで心拍数が上がるメカニズムについて、「詰まされるかもしれないという『危機』、勝てそうだと感じる『報酬』、時間切迫による『判断』がトリガーになります」と分析。脳をフル回転させ、極限の精神状態で戦う棋士ならではの現象と言える。
将棋は中盤から斎藤六段が優勢に進めるも、フィッシャールール特有の時間の少なさや凄まじいプレッシャーから、終盤で逆転しかけるハラハラした展開に。しかし、最後は再び流れをグッと引き寄せた斎藤六段の勝負強さが光り、163手で執念の勝利をもぎ取った。
対局後、斎藤六段は「自分の気持ちを前面に出していけたのかなとは思っている」と、魂を込めた一局を振り返った。一方で、自身の叩き出した驚異的な心拍数の話題になると、「大丈夫ですかね(笑)。ちょっと心配になってきました。病院に行った方がいいですかね(笑)」とお茶目にコメントし、スタジオの笑いを誘った。
チームは惜しくも敗者復活戦へと回ることになったが、斎藤六段は「さらに心拍数175を目指して、気合を入れていきたいなと思っています」と、次戦へ向けてさらなる闘志を燃やしている。感情を爆発させるファイター・斎藤六段が、敗者復活戦でどのような熱い将棋を見せてくれるのか、今後の戦いからも目が離せない。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


