台風6号の影響により3日には、関東地方を中心に線状降水帯が発生。各地の河川に対して、気象庁からは氾濫危険警報の「レベル3」「レベル4」が発表されている。元気象庁長官・西出則武氏に、今回の台風の影響や、運用が始まったばかりの新たな防災気象情報について聞いた。
―各地で線状降水帯が発生している。これは台風6号の影響か。また気をつけるべき点はどこか。
西出則武氏 線状降水帯は台風に伴って発生する場合がかなり多い。台風が湿った温かい空気を送り込み、あるきっかけで積乱雲がどんどんできて線状降水帯になる。今後、気をつけるべきなのは、気象庁の雨量予測。線状降水帯が発生すると、狭いエリアで雨が予想よりも急激に増えることがある。
―東京では線状降水帯が発生していない状況で目黒川や神田川など各河川で氾濫危険レベルが「4」になっている。
西出則武氏 梅雨前線があり、台風の来る前の段階でかなり雨量が増えている。梅雨前線を刺激した結果、非常に大雨になっている。
―防災気象情報が新しくなった。「氾濫危険レベル4」を見たら、どう行動すればよいのか。
西出則武氏 まだ氾濫するところまで行ってない状況。都市河川は急激に増水する特徴があるので、安心してはいけない。レベル4は河川の近くの低地にいる人、氾濫の危険がある場所の人はもう避難してくださいという目安だ。この次は氾濫情報になるので、氾濫してしまったら身動きが取れないので、その前に逃げていただきたい。自分がいる場所が危険かどうかは、ハザードマップで確認していただきたい。
―台風6号は暴風域がなくなっている。風台風ではなく雨台風ということか。
西出則武氏 風速が25メートルを超えるか超えないかで、暴風か強風域か言い方を変えているだけで大した差はない。今回は暴風域はないが、非常に範囲が広い強くて大きな台風。「風はもう大丈夫」ということはなく、十分に注意が必要だ。
―新しい防災気象情報が始まってから初めての台風。各メディアでも「レベル4」「レベル3」など、区分が発信されているが、うまく機能していると思うか。
西出則武氏 土砂や大雨、洪水、高潮など全部同じレベルで区分けして対応を取るべきだと整備されたので、非常に分かりやすくなった。ただ運用が変わってすぐの台風なので、初めて作られた危険警報がどんどん出るようになっている。情報体系としてはうまくいっているが、まだみなさんに馴染んでいないので、戸惑っている人もいると思う。
一番シンプルなのは「レベル4になったら逃げる」ことを、絶対に守ってくださいということ。自分は本当に逃げるべき対象のところにいるかは、レベル分けだけではわからない。やはりハザードマップを見て、まず自分はどういう危険に気をつけなければいけないのか、みなさんそれぞれで確認していただくのが一番大事だ。
(ABEMA NEWS)

