■バナナもピンチ?様々な分野への影響と今後の見通し
傘やネイルの他にも、食生活に身近なものに影響が出ている。果物の年間消費量で1位を誇るバナナは、害虫の侵入を防ぐため、未熟な緑色の状態で輸入することが法律で定められている。日本に輸入した後、ナフサ由来のエチレンガスを使って黄色く熟成させ、甘みを出す加工をしているという。
現在は政府とも連携しており当面の心配はないというが、依然として従来と比べ不足気味な状況は続いている。
石油化学コンサルタントの柳本浩希氏によると、最新の傾向としては、足りている分野と不足感のある分野がはっきりと分かれているという。ラップやポリ袋の原料となるエチレンやプロピレンは足りている一方、接着剤や塗料、インクの原料となるトルエンやキシレンは不足感が強まっている。これらはナフサを分解して作られる際、付随してできる副産物であり、元々生産量が少ないためだそうだ。
国内生産量と輸入量については、4月は一見低水準だが、GWの影響で4月末の輸入分が5月分に計上されるため、かなり増加する見通しだという。これについて、ニクヨ氏は次のように指摘する。
「4月は国内の製造のところも点検などがあったみたいで、それで減っているのはあったようだ」
輸入量の増加により復調傾向ではあるものの、依然として身近な製品への影響は続いている。私たちの生活に欠かせないナフサ由来製品の安定供給に向けて、今後の動向に注意を払う必要がありそうだ。
(『わたしとニュース』より)
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