■ナフサ「目詰まり」は値上げも原因?出し控えが起きるメカニズム
では、流通を阻害している目詰まりはなぜ、どこで起きるのだろうか。ナフサの調達に関わっていた石油化学コンサルタントの柳本浩希氏は次のように語る。
「上流の石油化学製品を作る会社、それを加工する会社、そしてそれを買って製品を作る会社、大きく分けてこの3つの当事者がある。上流の方から値上げが通知されて、かつ供給の不安が下流の方に伝播しているような状況で、いま真ん中の加工業者から最終製品であったり最終業者に対して6月とかからの値上げが伝えられている状況」
「そうすると中間にいる加工会社としては、もう原料は上がっているが、製品価格まだ値上げできていないので、値上げする前に大量に販売してしまうと、完全に赤字倒産になってしまうので、出し控えみたいな状況にもなりやすいというところ」
「かつ価格の値上げだけではなく、供給の不安感も上流から下流に流れていっているので、この中間に存在する加工業者であったり消費者だったり問屋といったところが、普段の2倍ぐらいの発注をしてしまったりするというケースもあった。そうなると在庫がどこかの業者に偏りが出てきてしまって、必要なところにしっかり届かないという事態になっていたのだと思う」
こうした目詰まりは、いつ頃解消していくのだろうか。
「生産量も増えていくし、メーカーや商社が代替で輸入をするといったところもかなり活発になってきているので、いま広範囲に広がっているものが末端に届かないといった事態は、まず7月ぐらいにはある程度改善していくと思う。価格も6月、7月にかけてサプライチェーン全体で上がっていくということになるので、そういった面からも目詰まりというフェーズは解消されていくのかなと思う」
この見解を受けて、ニクヨ氏は次のように語る。
「米の流通の時は、すぐに川下で値段が上がったの覚えている。米も玄米にしたりする加工はあるが、ナフサはもっと複雑な加工が入っているから、値下げの時間差ができてしまったのかなと見ていた」
ナフサ由来製品の価格はどうなる?
