一方の斎藤八段も「先手を取りたい」と宣言。「30秒か、40秒か…」と頭を悩ませつつ、「ちょっと取りに行きます!42くらいで」と決断した。司会進行の室谷由紀女流三段(33)から「サウスゴッツ大阪マイナス42秒、中国・四国ナヴィセトス マイナス38秒」と読み上げられると、斎藤八段はニンマリ。わずか4秒差で先手番を奪われた中国・四国陣営は「これはやられましたね〜!」と脱帽し、当事者の藤本七段は頭を抱えて「刻んで負けるのが一番痛い」と悔しそうな表情を見せた。この見事な駆け引きに、ABEMAの視聴者からも「おもしろ」「良いせり」「策士さいたろう」「これが見れるのもいいね」「さいたろうかっこいい」と喝采のコメントが送られた。
対局は、先手番となった斎藤八段が完勝。サウスゴッツ大阪の山下数毅四段(18)も「時間の入札からすべてが完勝でしたね」と称賛し、終局後には菅井八段が「これやっぱ、先手番ってめっちゃ大きいんじゃない?」とルールの重要性を再認識していた。
さらに第6局でも斎藤八段の“策士”っぷりは健在だった。連投となった斎藤八段は吉池四段との先手番入札で「54秒」を提示。吉池四段の「52秒」をわずか2秒差で上回り、「私、強いんですよー」と狙い通りに先手番を獲得した。対局自体は吉池四段が勝利を収め、通算5勝1敗で中国・四国ナヴィセトスが1位決定戦へ進出、サウスゴッツ大阪は敗者復活戦へ回ることになったものの、大将・斎藤八段が盤外で見せた鋭い勝負勘と“策士”ぶりは、視聴者に強い印象を残すシーンとなった。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


