「性加害者と性被害者がタッグを組んで性被害をなくしていきたい」
千野さんによると「性被害者と性加害者、何ちちくりあってんだよ」とSNSで心無い言葉をかけられることもあるというが、「性加害者と性被害者がタッグを組んで性被害をなくしていきたいという気持ち」と前を向く。
加藤さんもまた、当事者だから話せることがあると、性暴力をなくす活動を続ける認定NPO法人「かものはしプロジェクト」との意見交換会に臨んだ。児童買春がはびこる東南アジアでも、特にラオスで買春防止を訴えるパンフレットやポスターを作成しており、加藤さんの「当事者の声」を犯罪防止に繋げたいという狙いがある。
加藤さんは過去に、タイ・バンコクで13歳の男児を買春しようとした時のことを振り返る。「行く前はもの凄くそれがやりたかった。でも被害者が途中で、か細い声で『ゴーホーム』と言った。少しだけ良心を動かされて、その子を解放することができました。ちょっとだけ後悔できた」と語った。そして、ラオスなどで児童買春をしてしまって後悔している当事者に一人でも多くコンタクトすることが必要だと指摘した。「かものはしプロジェクト」の石濱千夏氏は「1人でも多くの被害者を減らすためには、まずは加害者、加害を生む土壌自体を変えていかなければならない」と強く同意する。加害者と被害者という立場を超えたカップル、支援団体が、加害を生む土壌そのものを変えようと模索する、当事者だからこそできる再発防止への取り組みが進められている。
この記事の画像一覧
