二人に共通していた“複雑な過去”
千野さんは加藤さんの過去について「容認されることではないけど、病気の1つだということで認識していた。よく打ち明けたという気持ちだ」と語り、理解を示す。その背景には、二人がともに抱える複雑な生い立ちや環境があった。千野さんは「私は父が会社経営してたり母も経理やってたりで、スキンシップのない家だった。加藤さんもそういうスキンシップがない家庭だった」と振り返る。加藤さんもまた、幼少期に母親から感情的虐待を受け、”愛されなかった”と感じていた記憶があり、カウンセラーとの対話でもその親子関係の問題が指摘されていた。
「様々な欲求の中で根本的には何を求めたい?」という問いに対し、加藤さんは「僕はホッとしたい。安心・安全な感覚を得たい」と語る。幼少期に欲しくても得られなかったその感覚を、加藤さんは子どもへの歪んだ認知と性暴力で埋めようとしていたようだ。しかし、同じような境遇にあり、性被害に遭った過去がある千野さんとの出会いにより、本来求めていた安心・安全な感覚を模索している。
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