■親しい友人に共有したはずが無数に拡散
議論は「親しい友達」という枠組みの危うさにも及んだ。鈴木氏は、「情報流出の多くは、親しい友達限定で公開したものにも関わらず、スクリーンショットが撮られて外部に流出している。自分が信頼していても、相手が裏切ることはままある」と、閉鎖空間ゆえの油断に警鐘を鳴らす。番組の調査でも、約8割が「他人のリスクある投稿をスクリーンショットで保存したことがある」と回答している。
では、情報の持ち出しをどう防ぐべきか。ライターのヨッピー氏は「投稿できてしまう環境自体が問題。情報漏洩が心配なら、電波を遮断したり、Wi-Fiに繋がらないようにしたり、職場のスマホ持ち込みを一切禁止するなどの物理的な対策をするしかない」と主張した。
これに対し、株式会社笑下村塾代表のたかまつなな氏は「企業がスマホ持ち込みを厳しく禁止すると、若者からは堅苦しくて魅力のない企業だと思われてしまう」と語り、防衛策のジレンマを指摘。さらに教育の観点から「子どもにSNSを一切禁止する親もいるが、友人関係への影響も懸念される。いきなり大人になって始めるより、小さいうちに少しのミスをして学んだ方が良いのではないか」と提起した。
若者特有のSNS観と、炎上のメカニズムの違いも浮き彫りになった。鈴木氏は「若者にとってのSNSは、リアルな仲間との交流を補完するもの。Xなどで、知らない人と交流することを、あまりしてこなかった」と指摘。また「XがTwitterだったころは女子高生なども使っていたが、知らない人からコメントが来ると『誰なの?』などと言うので、交流するものだと思っていた側が、びっくりするほどだ」と加えた。
さらに「炎上の仕組みは、炎上インフルエンサーのところにスクショが渡るから。面白がって撮影して誰かに見せたものを、他の人がまた誰かに見せる。そうなると、最初に撮影した人と、他の人から見せられた人は赤の他人だ」と、どんどんと撮影者の知らないところまで広がっていくという。
鈴木氏は、最後に個人が特定される危険性も、複数のSNSがあることでより高まったとも解説した。「いろいろなSNSを組み合わせることで、情報がどんどん絞り込める。モザイクアプローチというが、今はInstagramやBeReal、X、Facebookなどによって、この人はどこの誰というところまで特定できるようになっている」と、情報の取り扱いについて注意喚起していた。
(『ABEMA Prime』より)

