「笑っておられますけれども」と怒り?
また山添氏は、一般国民向けの入院病床が全国で削減されている現状を挙げ、自衛隊病院の増床は矛盾していると批判した。小泉防衛大臣は、山添氏の指摘こそが「有事は起きないという前提の、平時に最適化された思考の代表例」であると一蹴。有事の際には自衛隊病院だけでは対応に限界があるため、一般の病院など民間医療機関との連携協力を検討することは防衛省・自衛隊の任務として不可欠であると反論した。
これを受け山添氏は「(小泉)大臣は有事に傾きすぎだ」と応酬し、民間病院には病床削減を迫る一方で自衛隊病院の増床を進める姿勢を「戦争に備えることを最優先する政治だからこそ、こんなちぐはぐが生じる」と批判。「実際に有事になれば負傷した自衛官を治療してまた戦場に送るというのでしょうか?」と詰め寄ったが、その際、山添氏は小泉防衛大臣を一瞥し「笑っておられますけれども」と強い口調で指摘した。その上で「私は戦争のための医療ではなく平和あってこその医療だ」と強調した。
最後に防衛費の予算水準が議論となり、山添氏が、政府が2025年度に対GDP比2%の防衛費目標を前倒し達成した経緯を挙げ、「数字ありきの軍拡の口実だ」と批判した。小泉防衛大臣は、予算は「主体的な議論の積み上げの結果」であり、数字ありきの議論は行わないと説明。一方で、世界中で安全保障政策へのコミットメントを示す指標としてGDP比の議論がなされている現実にも触れ、地域の平和と安定を担う意思や覚悟を世界に誤解なく伝える要求していくことが防衛大臣の責務だと述べた。
山添氏は最後に、従来の対GDP比1%枠が憲法9条に基づく平和国家としての歯止め機能を持っていたと言及。まともな財源論がないまま際限のない抑止力強化や金額ありきの軍拡議論に走る姿勢を重ねて批判し、これらをやめるよう求めて質問を締めくくった。
(ABEMA NEWS)
この記事の画像一覧
