■動画配信事業の歩みと未来予測
いつから動画配信に可能性を見出していたのか。宇野氏は「大学生の頃に、映像を電子データにして送るというような実験がアメリカで行われているのを知った。私は映画好きだったから、毎日のようにレンタルビデオ店に行く生活をしていた。映画が家でいつでも好きな時に見られる時代が来るのであれば、絶対にみんなが使うようになると考えていた。そこから通信環境が変化するのをずっと見てきたので、なんとなく予想できていた」と答える。
通信環境の変化については、「インターネット網という高速通信の環境ができたこと」といい、「私たちは2000年頃から”ファイバー・トゥ・ザ・ホーム”で家まで、光ファイバーを引く形で高速回線のインフラを整えたので、その時にはすでに一部の配信を始めていた。大容量の動画は送れていたから、あとはいかにサービス化させていくかだった。そういう意味では、結果的にはNetflixさんより早く動画配信サービスをやっていたことになる」と振り返った。
(※Netflixは2007年1月にVOD方式によるストリーミング配信サービス開始。U-NEXTは2005年4月にパソコン向け完全無料放送サービス「GyaO」開始)
一方で、「失敗の繰り返しみたいなところもあり、最初の頃は早すぎて苦しかったこともある。2005年に始めた『GyaO』というサービスも当時から『少し早すぎたんじゃないか?』とのご指摘もあった。その後は、Yahoo!動画と統合したが、現在はサービスを終了している。失敗や勉強を重ねた上での今があると思っている」と語った。
■次なる目標と海外戦略
