さらに視聴者の目を釘付けにしているのが、対局中の棋士の心拍数がリアルタイムで画面に表示される新企画だ。これまでの予選対局では、TDIルシーグ横浜の斎藤明日斗六段(27)が170bpmをマークして「心拍王」の異名をとった一方で、同チームの伊藤匠二冠(23)は年齢からは想像もつかない“低すぎる心拍数”で底知れないクールさを見せつけた。また、藤井竜王・名人の師匠である中部トライキングスの杉本昌隆八段(57)も165bpmという数値を叩き出し、高すぎる心拍にファンが「師匠心臓大丈夫?」とハラハラする事態も起きている。
見えない重圧や焦りが「数字」として可視化されるこの残酷で魅力的なシステムについて、今大会で初陣を迎える藤井竜王・名人は「測ったことがないので、予想がつかないです。なるべく、そんなにすごい高い値が出ないでほしいなというふうには祈っています」とコメント。盤上では常に冷静沈着な絶対王者が、見た目にはわからない自身の内面が丸裸にされることに対し、少し恥ずかしそうな表情を見せたのも印象的だった。
果たして極限の早指しの中でどれほどの数値を記録するのか、そして両軍は「先手番入札制度」でどのような戦略を仕掛けるのか。将棋界の新たなエンターテインメントから、一瞬たりとも目が離せない。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け、全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


