頭蓋骨は「1個」ではなかった
そもそも遺体は、どれくらいの時間で白骨化するのか。「一般的に白骨化には、数カ月から数年かかると言われているが、廃虚・屋内では1、2年は最低かかる」。
臭いが気になりそうだが、「風通しなどによっては、分からない場合もある」のだそうだ。例えば、ビルの5階に遺体があっても、「窓の割れ方や風の流れ、臭いが下に行くのか、上に行くのかによって、1階では発見しにくいことはある」という。
虫や動物によって、分かりづらくなることもあるそうだ。「動物であれば『咬傷痕』、いわゆる“かみ傷”が肉や骨に残ったりする。風通しによっては、完全に白骨化しないで、ミイラ化する場合もある」。
身元不明の白骨から、どこまで推定できるのだろう。「年齢や性別、身長、死後どのぐらいたっているかの“死後経過期間”がわかる。さらに、自殺か、他殺か、外傷が骨にあるかを見ていく」。
頭蓋骨だけ見ても、人によって変化がある。「一般的に頭蓋骨は『1個』と数えるが、実は1個ではない。例えば、下顎の“下顎骨”と言われる部分は、筋肉等がなくなれば、骨が分離するため、下顎骨とそれ以外で2個になる。完全白骨化していれば、上顎と下顎は離れて発見される。ただし、実際は『2個』でもなく、15種類の骨が23個ある。例えば、鼻骨は左右で1個ずつ、いわゆる1対あり、『1種2個』と数える。額の部分に前頭骨があるが、これは1枚で『1種1個』」。
だんだんと密になる「頭の縫い目」
