だんだんと密になる「頭の縫い目」
頭蓋骨は15種23個の骨からできているが、年齢による特徴差がある。「よく赤ちゃんの頭のてっぺんが、息を吸うとペコペコする。これは大泉門と言われ、生まれるまでは、骨膜という柔らかい膜でできている。それが出産と同時に、頭の骨膜と骨膜が重なり合って、頭蓋骨を小さくして、産道を出てくる。その時、脳はあまり発達していないが、2〜3歳で大泉門がなくなる。その後は脳が発達し、脳を守るために、15種23個の骨がつながっている部分、縫合線が、だんだん密になっていく。この度合いを見ることによって、年齢推定する」と解説する。
縫合線の変遷は「重なっている縫い目が、年を取るごとに強固になる。年を取ってもゆるくならず、どんどん骨化して、縫合線自体が見えなくなってくる。そのため頭蓋骨は1個に見えるが、若い頃はなかなかくっつかず、いっぱい線がある」と話す。
骨の成長は「上腕骨なども成長期には伸びていく。骨端に“成長線”があり、17〜18歳ごろなくなりくっつくが、それまでは伸びる。年を取ると、骨の中のものが薄くなり、骨折などが起きやすくなる。頭蓋骨は“扁平骨”と言われ、板状の薄いもので劣化が少ない」のだという。
「白骨になると何をみたらいいの?と一般の方は思うと思うが、ご遺体ほど語ってくれるものはない」
頭蓋骨だけで男女を見分ける方法
