放置した者勝ち?川崎の運河に置きっぱなしの「水没した海賊船」…税金で立て替えた“撤去費用3300万円”回収の行方は

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 この船はかつて東京湾などを巡った夢の海賊船「アニバーサリークルーズ号」で、定員は170人。観光遊覧や夜景クルーズ、貸切パーティーを行う遊覧船だった。

 この船を運航するのは東京都中央区晴海に本社があるフィンセールマリンで、ホームページによれば1974年に設立。社員6人、契約船長20人。関係者への取材では、主にクルーズ船やヨットなど、いわゆるプレジャーボートの運航やリースを手掛けており、業界内では名の知れた会社だったという。同社は「多くの子どもたちに冒険に満ちた海賊船の体験を」「夢とロマンのある豊かな人生を」と掲げていた。

 その夢とロマンの海賊船がなぜ運河に放置されたのか。アニバーサリークルーズ号は運河に係留されたまま、およそ8年放置。川崎市は2018年から所有者らに撤去を指導。だが、運航会社からは返事がなく、2025年2月に強風で船体が傾き1階部分が浸水して一部水没。これ以上沈むと転覆、漂流で他の船の航行に支障が出る恐れがあるため、市はやむを得ないと判断して行政代執行に踏み切った。

江戸川付近でも朽ちた船が放置されていた
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