職場で聞こえるクチャクチャ音は?無自覚でもハラスメント?職場の“音ハラ”法的判断と対策は…弁護士が指摘する犯人探しより大切な “仕組み作り”

わたしとニュース
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■静音キーボードやイヤホンの導入…多様性を前提とした職場へ

 被害を訴える社員への対応について、解決には時間がかかることを丁寧にコミュニケーションしていく必要があると語る三輪氏。その上で、会社ができる具体的なアプローチを提案する。

「会社ができることはいっぱいある。例えば、音のしない静音キーボードを導入するとか、そういうことをやっていくことでどこまで変わるか。被害かどうか、加害かどうかということをさておき、環境の改善を諦めないことが重要」

 しかし、悪気なく音を出していた人が指摘されて萎縮してしまったり、逆に改善しようとしない人がいたりと、人間関係の難しさもある。

「本来は何でも言いやすい職場で『ちょっとうるさいですよ』と気軽に言えて、『ごめんごめん』となるのがいい環境だと思う。それがなかなか言えないのも辛いし、言われた時に萎縮するのもどっちも辛い職場だ」

 そのほかにも会社側の対応として、日本ハラスメント協会の村嵜要代表理事は「イヤホンの使用許可」「リモートワークの許可」「自由に席を移動できるフリーアドレスの導入」など、時代に合った柔軟な働き方を提案することも有効な対策だとする。

「音の感じ方は、同じ音を聞いても不快に思う人もいれば思わない人もいる。そこでイヤホンの使用を許可するのは全然あり。ここで難しいのは、『イヤホンを使っているからあの人は音を過剰に気にする人だ』という見方をしないことが大事」

 最後に、三輪氏は職場における多様性の尊重について次のように締めくくった。

「イヤホンを使っている人もいれば、フリーアドレスでパーテーションをがっちり立てて仕事をしている人もいる。職場にはいろいろな人がいるという前提をみんなが大事にできたらいいと思う」

 音ハラ問題の解決には、犯人探しをするのではなく、誰もが心地よく働ける柔軟な環境づくりを諦めないことが求められているようだ。

(『わたしとニュース』より)

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