■「AIの普及」と「短い案件」…当事者が語る“正社員回帰”の理由
スマートフォンアプリの開発などを手掛けてきたフリーランス歴5年のAさんが、“正社員回帰”を意識したワケは…。
「エージェントからスマホアプリ案件が少なくなってきて、正社員の求人の方が増えていると聞いた。次は正社員を探した方がいいと意識した」(Aさん、以下同)
一度は手放した正社員へ戻ることを考え始めた背景には、今の時代ならではの事情があった。
「AIが普及し始めていて、(働くには)私の経験していない上流の工程を求められている。今までやったことのない部分だったので、(仕事の)案件は少なくなっていくと改めて思った」
さらに追い打ちをかけたのが、フリーランスとして確保できた仕事の長さ。わずか3カ月間という短い案件が2回連続で続いたという。
「2個目の(仕事)も短くなってしまった。それで焦燥感はすごく感じた」
正社員への“回帰”を目指して、ゴールデンウィーク明けから就職活動をスタートしたものの…現実は甘くなかった。
「手応えは、思ったより書類審査が通らない。20〜30社ほど書類の応募をして、書類審査を通ったのは7社くらい。書類審査や1次面接で落ちてしまい、“見送り”(不採用)になって多少は落ち込んだ。力が無いんじゃないかと」
『今回はお見送り』と『不採用』を知らせる企業からの連絡が続く中、Aさんを支えていたのは転職エージェントからの『応援しています』という激励LINEだった。
「面接の日は結構緊張したが、エージェントから『頑張ってください』とLINEをもらっていたので、フリーランスの方が結構きつかったので、それに比べたらメンタルは全然大丈夫だった」
肝心の年収は「200万円ダウン」でも“納得の理由”とは
