■「外注で実務ばかり」…“市場価値”の壁に打ち勝つには「10年後を見据えて…」
フリーランスの厳しさは収入面だけではない。藤井氏は「フリーランスは自分の“市場価値”を上げにくい」と指摘する。
「正社員は企業にとって財産なので、責任ある仕事をやらせて育てる。フリーランスは外注として実務作業をするケースが多く、本当に責任のある業務やチームマネジメントなど“市場価値”の高い経験を積みにくい」(藤井氏)
この“市場価値”の壁をどう乗り越えるべきか、崔氏は次のようにアドバイスを送る。
「『同じ仕事を5年後もやっていたらいけない』『仕事を少しずつマイナーチェンジしていかないと生き残れない』というのをフリーランスとしては考え続けなきゃいけないのだろう。また、“市場価値”を上げていくためには、資格や学位など、わかりやすいものを武器として持つことが実はかなり効果的だという研究もたくさんあるため、“市場価値”をフリーランスが上げにくい中でどう上げるかという工夫は心がけなきゃいけない」
そして最後に、20代や30代のうちから“自己投資の種”をまいておくことの重要性を語った。
「『10年後これで食べていけるのか』を毎日考えつつ、景気とAIの影響で自分の仕事は本当にあるのかを意識しながら、自己投資はぜひやってほしい。これは正社員の方にも言えることだが、フリーランスの方には特に強く意識してほしい」
自由な働き方に伴う重い責任と、AIの台頭によるスキル要件の激変。フリーランスの「理想と現実」を冷静に見つめ直した結果、安定と持続的な成長を求めて正社員へ“回帰”する動きは、今後さらに加速していくかもしれない。
(『わたしとニュース』より)
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