■3年おきに“市場価値”の確認を…自己投資の重要性
こうした現状を踏まえ、崔氏は自身の経験を踏まえ、客観的に自分の“市場価値”を把握することの重要性を説く。
「フリーランスや独立している人こそ、3年おきぐらいに自分の“市場価値”を確認しに行くことは結構大事かなと。そうしないと自分のプライドと年齢だけがどんどん上がっていき、『なんで収入がもっと上がらないんだよ』『なんでこのクライアントは仕事をくれないんだよ』という不満ばかりが溜まっていくので、客観的に見てくれるマッチング会社の意見を定期的に聞くのは個人的には良いことだと思う」(崔氏、以下同)
さらに、フリーランスの働き方における「仕事の分散」の重要性についても強く語る。
「特にフリーランスや独立した人は、収入や売り上げを立てる先を分散することが心の安定に繋がりやすいと思っている。やはり、すごく大きな案件や顧客が突然なくなってしまった時に分散していないとかなりダメージが来ると思う。私自身も独立した時からずっと分散するように心がけていたが、コロナの時にすごく影響が来た。でも、分散したおかげでなんとか食べていけたし、昔から分散しておいて良かったと思った。心の安定と仕事の分散はすごくリンクしやすい職種だと思う」
そして最後に、AIの普及など目まぐるしく変化する時代の中で、これからどのように働くかについて語った。
「10年後、間違いなくAIの影響はさらに増してくる。そういう環境の中で、今の仕事があり続けるのかという思考は常に持たなければならないし、これは全てのフリーランスの課題だと思う。フリーランスは意図的に自分で収入の分散、心の分散ができるが、正社員の場合、会社からの保険はあるものの、合わない人がたくさんいたりすると転職も難しく、心が縛られやすくなる可能性もあるかもしれない。でも、収入の安定性はある。どちらの我慢、どちらなら自分はより楽しく働けるかは常に天秤にかけながら考える必要がある」
自由と高収入の裏にある「スキルの停滞」と「年齢」の壁。かつては理想とされたフリーランスの持続可能性が今、問われている。正社員の安定か、フリーランスの裁量か。自分の市場価値を客観的に見つめ直し、リスクを分散させながら、自分に合った働き方を模索し続けることが求められているようだ。
(『わたしとニュース』より)
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