前人未到の域へと歩みを進める絶対王者の前に、次々と立ちはだかる若き実力者たち——。7月1日に行われたヒューリック杯第97期棋聖戦五番勝負第3局で、藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、棋王、王将、23)が服部慎一郎七段(26)を退け、故・大山康晴十五世名人に並ぶ7連覇の大記録を達成した。ストレート防衛という完璧な結果で歴史に名を刻んだ藤井棋聖だが、終局後の口から出たのは、間髪入れずに激突する次なる刺客への思いと、新時代を牽引する同世代から受ける熱い「刺激」だった。
無傷の3連勝で決着した今シリーズについて、藤井棋聖は「戦いが始まってからの構想であったり、方針が問われる、そういう難しい中盤戦の将棋が多かったかなというふうに感じています。その中で自分なりに積極的に戦っていくことができたのかなというふうに感じています」と充実の表情で振り返った。
「自分にはない強さというのを持たれている棋士」




