将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負第1局は7月5日、静岡県浜松市の「浜松八幡宮楠倶楽部」で2日目の対局が行われている。藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将、23)と挑戦者の伊藤匠二冠(叡王、王座、23)による注目の開幕局は、昼食休憩の段階ですでに最終盤の激戦へと突入している。
前日に伊藤二冠が封じた72手目が開封され、午前9時に再開された2日目。注目の封じ手は、自陣で取られそうになっている馬を逃げることなく、相手陣へと鋭く踏み込んでいく非常に強い一手だった。この決断を皮切りに盤上は一気にヒートアップし、一手ごとに局面が大きく動く緊迫した展開となっている。
難解な攻防が続く中、対局は挑戦者の伊藤二冠がリードを奪って進行している。藤井王位にとっては非常に苦しい時間が続いており、盤面を食い入るように見つめながら長考に沈む場面も見られた。ABEMAの中継で解説を務める佐藤康光九段(56)は、激しさを増す盤上に「ノーガードで殴り合っていて、もう終わってしまいそう」と驚嘆。その言葉通り、伊藤二冠が冷静かつ正確な指し手でじりじりとリードを広げており、早い時間帯での終局も見込まれる状況となっている。しかし、伊藤二冠も勝利への道筋は簡単はものではなく、一歩間違えれば逆転という危険もはらんでいる。
防衛7連覇を目指す絶対王者の藤井王位は、この苦境から開幕戦白星へ起死回生となる道筋をどのように見出すのか。それとも、伊藤二冠がこのまま的確な対応でリードを守り切り、鮮やかに開幕局を制するのか。息つく暇もないスリリングな激戦から、一手たりとも目が離せない。
藤井王位、伊藤二冠が注文した昼食メニュー




