ギャンブル苦に詐欺・横領、3度の逮捕…なぜ幼なじみを?
犯罪心理学者の出口保行氏は「支配欲が強いのは火を見るよりも明らか。そのときに主従関係のようなものを結んでいる。このときに発生しやすいのが、心理的な拘束や拘禁。マインドコントロールと同じように、相手に対してあらがえなくなる状況だ」と推測する。
一連の経緯を振り返る。2026年2月に東広島市で川本さんの殺害・放火事件が発生。倉本容疑者は徳田さんが捜査線上に浮上したことを知り、3月9日に“口封じ”で生き埋めにしたとみられている。その後、徳田さんの遺体が発見され、倉本容疑者が強盗殺人の疑いで逮捕された。
倉本容疑者の知人に話を聞くことができた。「倉本容疑者は私のひとつ上の学年で、別の中学校でしたが、目立っていて、いわゆる陽キャラのグループでした。徳田さんとは中学時代に仲良くなったと聞いていました。事件を聞いてビックリしました。倉本容疑者のグループと徳田さんのグループがつるんでいたことは地元でも有名でした」。
そしてもう1つ、殺害にいたった動機とみられているのが、倉田容疑者が徳田さんから700万円の借金をしていたということ。2025年5月以降、ギャンブルであわせて8000万円ほど失っていた倉本容疑者は、川本さんの会社や取引先への詐欺や横領の容疑で、すでに3度逮捕されている。
捜査関係者によると、オートレースや競輪につぎ込んだとみられる。元社員によると、倉本容疑者は営業から施工管理までを任され、金を管理する立場だった。川本さんは取引先などに「次の経営者にする」と話していたそうだ。
そんな倉本容疑者は徳田さんを生き埋めにしたとみられている。なぜ幼なじみに対してここまでやれるのか。
「かなり自己中心的であることは間違いない。普通、被害者の殺害を目的にしているのであれば、生き埋めにするというまどろっこしいやり方はとらない。なのに今回生き埋めを本当にやったとしたら、相手に大きな苦痛や恐怖を与えることが一方で目的だったのだろう。相手を殺害するだけでなく、恐怖を与える、不安を与えること自体が自分のゆがんだ支配感を満足させていたと考えることはできる」(出口氏)
「謎しかない」どうやって“1人で生き埋め”?
