旅の5日目となったこの日、そんな彼女の異変に気づき、優しく声をかけたのは同世代のレディメンバーである30歳の女優・ミユだった。ミユは10年にわたる役者生活の貧乏状態から抜け出し、「港区でモンクレールを着て犬の散歩をしてピラティスをやる女」になるのが夢だと語る野心家の一面を持つが、ここでは疲弊したカナコにそっと寄り添った。
「何泣きなのかわからない」と涙を流すカナコに対し、ミユは「私も泣けてきた。何も関係ないのに」と深く寄り添う。「ここに来てから戦いになったじゃん。それが四六時中見えるせいもあるのかもしれないね」と、ライバルたちや恋愛対象となる男性たちから常に視線を向けられる特殊な環境の過酷さを指摘した。
「“レディ”は、ずっとみんなといるのはきつい」

