極限の重圧がかかる大一番で、持ち時間を大きく削ってまでこだわった入札数字の“理由”は、なんとも意外なものだった。将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」予選Aリーグ敗者復活戦、TDIルシーグ横浜 対 中部トライキングスが7月11日に放送された。負ければチーム解散となる過酷な戦いの中、チーム勝利を決める運命の第7局に登板した横浜の斎藤明日斗六段(27)は、対局前の先手番入札で「スピリチュアル的に」と驚きの理由から77秒という大胆な数字を投じた。その縁起の良さを見事に盤上で体現し、チームを救う圧巻の活躍を見せた。
第1ステージを横浜の3勝、中部の2勝で折り返して迎えた第2ステージ。その第6局で斎藤六段が中部の服部慎一郎七段(26)を破り、横浜の勝利に“王手”をかけた。続く第7局、勢いそのままに連投した斎藤六段は、中部の青嶋未来七段(31)との対局に臨む。斎藤六段は「フィッシャーでも2局、公式戦でも1局対戦経験がある。フィッシャーの強豪というイメージが強い」と実力者を警戒。さらに「(青嶋七段が得意とする)振り穴は嫌なのでなんとか避けたい。第6局で振り飛車を指してきたので対抗形が温まってきた」と、具体的な作戦の方針を固めて盤に向かった。
「縁起の良さにこだわった」
