堅牢な穴熊に囲った伊藤二冠は、端から強引に成り込みを図り、盤上は一気に難解な形勢へと突入する。反撃に出た澤田七段にも楽しみが多いかと思われた中盤戦。澤田七段が△3七桂成と鋭く踏み込んだ局面は、後手の飛車と角の利きが強烈で、先手から見ると非常に気持ちの悪い局面に見えた。しかしここで、伊藤二冠が的確なポイントを突く絶品の「攻防手」である▲6六香を盤上に放つ。
攻めと守りを兼ね備えたこの鮮やかな一手に、横浜の控室からは「冷静だ!」「いい手だー!攻防手!」と絶賛のコメントが飛び交った。解説陣も「全てをシャットアウトしてしまう手」と感嘆し、相手の狙いを完全に封じる「決め手級」の一手で「すべてを無力化してしまった」と手放しで称賛。この華麗な切り返しには、視聴者からも「さすがの終盤力だな」「かっけー」「いい手認定」「痛すぎる」「カッチカチや」「うまいなあ」「んまいね~ 流石」とコメントが続々と寄せられ、大きな盛り上がりを見せていた。
「自玉の安全度の見極めが優れている」
