勝てば生き残り、負ければチーム解散。極限のプレッシャーがのしかかる大一番で、己の闘志と胸の高鳴りをそのまま盤上にぶつけた男がいた。将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」予選Aリーグ敗者復活戦、TDIルシーグ横浜 対 中部トライキングスが7月11日に放送された。チームの命運を分ける重要な局面に登板した横浜の斎藤明日斗六段(27)は、画面に表示される心拍数を跳ね上がらせながら、視聴者の度肝を抜く「会心の一撃」を披露。圧倒的な気迫で熱戦を制し、ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。
第1ステージを横浜の3勝、中部の2勝で折り返して迎えた第2ステージ。その第6局は、斎藤六段と中部の服部慎一郎七段(26)の激突となった。この日、第3局で敵将の中部監督の杉本昌隆八段(57)を破り勢いに乗る斎藤六段は、「大きな舞台で借りがあるので、気持ちが入る相手」と、2025年度の新人王戦で敗れた因縁の相手に対して静かに闘志を燃やしていた。注目の「先手番入札制度」では、斎藤六段が迷いに迷って7秒を入札したのに対し、服部七段は「もらえるならもらいに行こうかな」と強気に52秒を投じて先手番を獲得。対局開始時から両者ともにスーツの上着を脱ぎ捨て、完全な戦闘モードへと突入した。
「気合いが溢れてる」「妙手だ!」
