斎藤六段といえば、第3局の対局中にも心拍数170bpmをマークした盤上の“心拍王”だ。本局でも後手番の斎藤六段は対局開始時からすでに129bpmを計測。陽動振り飛車を採用し、対局が進むにつれて心拍数はぐんぐんと上昇していった。戦型が決まった頃には150bpmをマークし、その様子に横浜監督の森内俊之九段(55)も控室から「興奮してるのかな(笑)」と思わず声を漏らすほどだった。
中盤戦、服部七段が端を攻めてポイントを稼ぎにいき、▲8五桂と鋭く跳ねて攻め込んだ局面でドラマが起きる。斎藤六段は、しなるような美しい手つきで盤上に△6五角を打ち付けた。この強烈なカウンターに、解説陣は「うおー!」「出たー!なんだこれは!」「ひょー!」と絶叫。横浜の控室からも「かっこいい!」「これは痛すぎる」「気合いが溢れてる」「妙手だ!」と絶賛の嵐が巻き起こった。先手には歩がないため受けるしかなく、結果として後手玉が安全になり一気に有利に。まさに相手の隙を突いた、思い切り技が決まった格好となった。
「会心の一撃だったから!」
