安倍政権と高市政権の違いは「グリップ力」
「チーム作りは長期政権を続けられるかの最大のポイント。17の政権を見てきたが、総理がいかに理想を掲げても、チームで政策を遂行できないと、“絵に描いた餅”だ。安倍晋三元総理には、菅義偉氏という大物官房長官がいて、霞が関をグリップした。言うことを聞かないと、遠慮なく飛ばす。財務省とか厚労省、経産省、みんな自分たちのいいようにやりたがるが、そこをグリップした」
安倍政権では「今井尚哉秘書官が法案をどうやって行くかなどのスケジュールを全部書き、マスコミの情報も取り、危機管理を任せて乗り越え7年8カ月もった」。これに対して高市政権では、「木原稔官房長官も飯田祐二秘書官も優秀だが、木原氏は霞が関をグリップする力はない。マスコミ情報を収集するタイプでもない。飯田氏は今井氏の後輩だが、まだ秘書官としては慣れていない点がある」のだという。
しかも「高市総理に、官房副長官や飯田氏以外にもたくさんいる秘書官の意見を吸い上げようという意思がない」そうだ。「読み合わせも会議もやらず、一人でどんどん考える中で、得意な話はいいが、中傷動画疑惑が出てきたときに自分で答弁を考えてしまう。サナエトークンや消費税、マーケットにも目配せする必要があり、皇室典範の異論や、維新との関係も難しい。てんこもりでスピード感を持ってやろうとする中で、ハンドリングが難しくなってきているのが国会最終盤に噴き出してきたなという状況だ」。
宮崎氏は「木原氏は非常に素晴らしい。誠実で優しい人だ。ただ菅氏のような迫力がなく、ある種冷徹に物事を判断できるタイプでもない。時の政権は、霞が関をいかに動かし、執行するかが大事だが、省庁がなめ腐っている感じが見て取れる」と分析する。
高市総理が“長期政権”を築く条件
