唇縫い付け事件、異様な同居生活の謎…被害女性はなぜ受け入れたのか「心理的な支配をされると絶対に逃げることはできない」“洗脳”の恐ろしさを犯罪心理学者が解説

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 一方、今回の事件では「唇を縫う」という行為までは受け入れたにもかかわらず、その後脱出し助けを求めている。出口氏は「心理的な拘禁が始まる時、徐々に相手も慣れていってしまう。これはモラルスリップという現象」だと語った。

 モラルスリップとは、道徳的な判断やルールからの逸脱が徐々にエスカレートしていくことを指す心理学用語。最初は「これぐらいなら許されるだろう」という小さな悪ふざけや、軽いルール違反から始まり、それが習慣となり大胆になっていくことで重大な犯罪などに至ってしまう。被害女性もそのような過程を経たのではないかと出口氏は見る。

「唇を縫うというあえて大胆な行動に出た。要するにモラルスリップの範囲を超えてしまった。逆に被害者はハッと我が身を振り返る。このままいったら殺害されるんじゃないか、という恐怖を持った。モラルスリップの範囲を超えてしまったことが、救出を求めたことに繋がっている」(出口氏)。

 女性の腕や足には複数のあざがあったことから、日常的に暴行を受けていた可能性があるという。唇を縫い付けたとされる行為はその延長線上にあったのだろうか。

 警察は櫻井容疑者の自宅を家宅捜索し、押収品を調べるとともに共犯者がいるか、さらに2人の関係性について捜査を進めている。櫻井容疑者は縫ったという事実を否認しているという。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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