若手バスケットボール選手たちの協力も…
そんな中「農作業手伝います」という若者たちがいた。3人制プロバスケットチーム三条ビーターズの選手で、去年は「3x3 JAPAN TOUR 2025 U23 Round.1 in NIPPONMARU」で初めて優勝。しかしスポーツだけで生計を立てるのは難しい。そこで副業として農作業を手伝っている。
地域おこし協力隊として移住して平日は農業に携わり、市から月におよそ20万円の報酬と住宅支援を受け、夕方からはバスケットボールの練習に励む。農業の担い手不足とスポーツ選手の収入確保。2つの課題を同時に解決しようという試みだ。
「1週間くらいしたらまた生えてくるので、その繰り返し」(三条ビーターズの笹井幹太選手)
「米のありがたみは作ることによってしかわからないと思うので、すごく感動した」(バガンブーラ光シキラジョイス選手)
NPO法人ソーシャルファームさんじょうの柴山昌彦代表は「一生懸命やってくれていて助かる。農業って天候のせいとか他人のせいにできないので、そういう面で言うと本当に厳しい仕事かもしれない。頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。
三条市では都市部の住民が会費を払って棚田を管理する取り組み「棚田オーナー制度」も行われている。佐野さんの棚田では、年間1万円で田植えや稲刈りの体験ができ、秋になると収穫した米15キロをもらえるのだという。
しかし佐藤氏は「例えば田植えの時だけ一時的に来て作業する。稲刈りも収穫の時に来て作業やる。違いますよ、田んぼってちゃんと1年を通じてやらないとダメ。自分の仕事として考えていかない限りは継続できない、棚田であっても。だから農業が衰退していく」と説明。
その現実を誰よりも知るのが、400年続く棚田を守ってきた佐野さん本人だ。「来てもらってはいいんだけど。それ以前に田植えの準備とか稲刈りの準備はけっこう時間がかかる。手伝いに来るというのは、一番簡単なところをやらせるわけ。(会社に)勤めている人がやっているでしょ?土日にやりたい。土日に雨降ったらどうする?誰でも来てやれるもんではない。子どももいるし孫もいるし、後を継ごうと思えば継げるけど、今農家で生活しようと言ったらものすごい苦労する。やりたいと言った人にもやらせないと思うな」。
美しい北五百川の棚田の景色も今年いっぱいで見納めだ。
佐野さんは「やっぱり人が大勢来て『ここはいいところだ』と言われたほうが、我々はやる張り合いがある。これが来年、もうここに来る必要ないとなったら、やっぱり寂しさは出てくると思う、絶対に…」と、率直な思いを語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
この記事の画像一覧
