離婚寸前だった夫婦が語る“モラハラ”の実態とは?「家事は妻がするべきだと思っていた」「妻が自立した態度を見せ始めてから焦り出した」

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■「モラハラワールド」の中で被害者は自分の感情を見失う

高井重憲弁護士
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 モラハラ離婚の解決数は国内トップクラスの高井重憲弁護士は、こうした構造を「モラハラワールド」と表現する。「客観的に見るとおかしいことであっても、その夫婦間だけでの関係性が正しいものとして受け止められてしまう。それによって、奥さん側がなかなか逃げられなくなっていく関係性が、時間をかけて作られてしまう」と解説。

 正当な指摘とモラハラの区別については、「夫婦は本来対等であるべきで、その中で家のルールを作っていくことが必要になる。お互いが納得した上であれば、どちらかのルールに従う形でも構わない。問題は、マイルールを一方的に押し付けることで対等な関係でなくなっていくことだ」。また、モラハラ加害者は「何も言っていないことにいきなりぶち切れる」傾向があり、指摘の基準点が相手に分からないことがポイントだとも指摘する。

 基次さんがモラハラに至った背景について次のように自分自身を分析する。、「父から幼少期にDVを受けていて、男尊女卑の傾向が強い家庭で育った。自分自身に発達特性もあって、感情が切れやすいところがあった。そういうのが複合的に重なって、父と同じようなモラハラ的なことをしてしまっていた」。後にASDとADHDの混合型と診断され、「共感力の低さや気持ちを言葉にすることの苦手さが幼少期から続いていた」ことも明かした。

 モラハラがいつから始まるのか。高井弁護士は、「婚約した瞬間に変わる人もいれば、入籍した瞬間に変わる人もいる。子どもができて奥さんが旦那に構わなくなることがきっかけになるケースも多い」と答える。見極めのポイントとしては、「それ常識だろう、という言い方を頻繁にする人は要注意。その思い込みを結婚後も全部押し付けられる可能性がある」。

■「自立した態度を見せ始めた時、焦り出して自分の問題と向き合わざるを得なくなった」
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