タイトル経験者同士の激突は、3三金型角換わりの出だしに。早指し戦とは思えない最新の流行形の戦いとなり、少しでも動くと形勢が大きく動くかもしれない緊迫感に包まれた。その均衡が破れかけたのは、斎藤八段が△9五歩と突いた瞬間だった。これをきっかけに豊島九段の心拍数がグンッと上昇。中盤戦に入ると豊島九段は強気に攻め込み、解説陣も予想していなかった▲8七玉の“顔面受け”を決行した。
これには両軍の控室からも「うおー!」と大きなどよめきと歓声が上がる。実況解説を務めた村中秀史七段(45)は「ひえー!これは“顔面受け”というやつですよね!王様自ら仁王立ち!」「受けの力に自信がないと指せない手」と驚きを隠せず、解説の高橋佑二郎四段(27)も「1秒も考えなかった」と舌を巻いた。
「全国の豊島ファンが心配してしまう!」
