学習指導要領「異性への関心」記述「教科書みて普通じゃないと悩んだ」トランスジェンダー当事者の教員が語る苦悩

ABEMA Prime
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■「自分は普通じゃないと苦しんだ」

 千葉県の公立中学校で教員を務めるトランスジェンダー女性の永井恵氏は、自身の経験を振り返り「中学生の時に自分の在り方にすごく悩んだ。当時は性自認という概念がなかったので、自分は体も男性で男性のことを好きになるから同性愛なんだという感覚で自分を認識するしかなかった。教科書の『異性に』というキーワードを見た時に、自分は普通じゃないんだ、自分の在り方は想定されていないんだと感じた。その時の苦しさや悩み、無力感の根本が指導要領の記述にある」と語る。

 学習指導要領を変えることの意味について、「私たち教員が授業を作るときの根拠、発端にあるのが学習指導要領だ。授業作りに悩んだり迷ったりした時に立ち返るのが指導要領とその解説。そこで異性愛以外の在り方についてきちんと取り上げておくことは、全国の教員が授業作りをする上で法的根拠のような強い意味合いを持っている」と与える影響の大きさを強調する。

 現状については、すでに一部の教科書では性の多様性に関する記述が取り入れられていることも示された。大日本図書の小学校保健体育の教科書には「気になったり好きになったりする相手が異性の場合もあれば同性の場合もあって好きの形も様々です」と記され、東京書籍には「異性など他の人が気になる」という表現が使われているという。ただし永井氏は「性的マイノリティそのものの取り上げ方は、本文ではなくコラムという形にとどまっている教科書がまだまだ大多数だ」と指摘する。

■「日本は揺り戻す余地がないくらい進んでいない」
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