2022年9月ごろから彼女のLINEに「金の話」が交じり始める。最初に振り込んだのは4万円だったが、その後も理由を変えながら金の無心が続き、親密な関係を維持するため高野被告は金を工面し続けた。高野被告は消費者金融からも借りるよう求められ、佐藤さんへの貸付は2カ月で合わせて254万4800円にのぼった。
佐藤さんは「すぐ返す」と伝え、1度だけ3万円を返済したが、それ以降、貸した金が戻ることはなかった。2023年8月、高野被告は貸金の返済を求めて佐藤さんに民事訴訟を起こした。高野被告は就労支援で職に就き、警察にも法テラスにも相談。裁判所は佐藤さんに金を支払うよう命じた。しかし差し押さえた預金口座の残高は約160円だった。
佐藤さんは「稼ぎの多くは事務所に入り、手元に残るお金は無く、財産は無い」と語る一方、交際していた男性との結婚をSNSで公表。判決によれば、婚約者とともに収入を隠すような行動もとっていたという。
公判によると、このころ高野被告は知人に「お金を返してもらうのはほぼ諦めている。復讐だけしたい方向になっている。お金の問題を世間にさらしたい。裁判沙汰にしたい」と、LINEを送っている。
その2日後、高野被告はのちに凶器となるナイフを1本購入。もう1本のナイフは前年の12月に購入しており、知人には「あいつには苦しんでほしい」というLINEも送っていた。
「まだ動くんだ…」配信中の佐藤さんを刺殺
