息が詰まるほどの極限状態が生み出した、まさに死闘だった。将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」予選Aリーグ2位決定戦 北海道・東北バルペックス 対 TDIルシーグ横浜 が7月25日に放送された。無傷の3連勝で最高のスタートダッシュを決めた横浜が迎えた第4局は、横浜の斎藤明日斗六段(28)と北海道・東北の齊藤優希四段(30)による大注目の「サイトウ対決」に。両者の意地が激しくぶつかり合った一戦は、盤上の劇的な逆転劇と跳ね上がる心拍数で視聴者の目を釘付けにした。
対局前に行われる先手番入札制度では、「やりたい作戦がある」と3秒を入札した斎藤明六段に対し、齊藤優四段が10秒を投じて見事に先手番を獲得した。注目の戦型は相掛かりの出だしとなり、序盤から齊藤優四段が積極的に攻め込んでペースを握る。斎藤明六段にとっては防戦一方の苦しい時間が続いたが、決して崩れることはなく「間違えたら許さない」という気迫のオーラを漂わせながら怪しく粘る展開となった。
先手が勝ちに近づいていると見られていた局面で、解説を務めた藤森哲也六段(39)が「謎の受け」と評していた斎藤明六段の「△4一飛」が、終盤になって突如として目覚ましい働きを見せ始める。この渾身の構想力に藤森六段も「魅せる将棋!」と大興奮。ABEMAの「SHOGI AI」の勝率表示は齊藤優四段側に傾いていたものの、この粘りによって数値が大きく揺らぎ出し、逆転の予感に斎藤明六段の心拍数も激しい運動中と同等レベルの174bpmをマークした。
「心臓に悪い…」「視聴者の心拍数も上げやがって…」
