ルーキー同士の真っ向勝負——その緊張感を打ち破ったのは、やはり“球界最強打者”だった。
【映像】イチロー、美しい神スイング→“バックスクリーン弾”を放つ瞬間
7月22日放送の『ABEMAスポーツタイム』では、7月28日、29日に行われる「マイナビオールスターゲーム2026」を前に、過去の名勝負を特集。その中で紹介されたのが、1999年のオールスターで生まれた一戦だ。
西武ドームで行われたこの試合は、パ・リーグの松坂大輔(西武)、セ・リーグの上原浩治(巨人)による注目のルーキー対決。初回、松坂が三者凡退に抑えると、上原も松井稼頭央(西武)、小坂誠(ロッテ)を連続三振に仕留めるなど、両者一歩も譲らない立ち上がりを見せた。
そんな中、2死走者なしで打席に立ったのは、5年連続首位打者のイチロー(オリックス)。捕手・古田敦也(ヤクルト)のミットを目掛けた上原のストレートとフォークに対し、タイミングを外されながらも冷静に対応する。
迎えたカウント2-2からの5球目。上原が投じたフォークはわずかに高く浮いた。その一瞬の隙を、イチローは見逃さない。しなやかなスイングで捉えた打球はぐんぐん伸び、そのままバックスクリーンへ。球宴の空気を一変させる、先制の一発となった。
この一撃には、打たれた上原も思わず苦笑い。投球練習をしていた松坂も、打球の行方を見届けながら頬を緩めた。ルーキー対決の中で、ベテランスターが存在感を見せつけた瞬間だった。
若き才能がぶつかり合う舞台で、最後に輝いたのは“本物のスター”だった——。イチローの一振りは、勝負の厳しさとともに、その格の違いを鮮やかに示した。球宴ならではのドラマが凝縮されたこの一戦は、今なお語り継がれる名場面のひとつだ。
(ABEMAスポーツタイム)
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